「パッと見じゃ気付かない」「心の中で思ってた」 福岡・東比恵駅の駅名標が〝恵比寿〟になっちゃってるらしい
福岡市地下鉄の東比恵(ひがしひえ)駅が、なんだかおかしなことになっているらしい。
まずは現地の光景をご覧いただこう。
東比恵駅ホームドア横の駅名標に書かれている駅名は......「恵比寿」!? 東京・渋谷の!?
いや、違う。ルビのふりをして「じゃない」と書かれている。その下にさらに小さく「東比恵」。
ど、どうしてこんなことに......。
X上では2024年7月16日以降、地元民からの目撃情報が寄せられており、「東比恵駅がこんなになってたw」「確かにパッと見じゃ気付かないかも?」「私が心の中で思っていたやつを。。」といった呟きも投稿されている。
実はこちら、目薬などでお馴染みの大手製薬会社「ロート製薬」が2024年7月16日~22日の期間に同駅で行っている、広告ジャックの様子。
同社のスキンケア商品「メラノ CC Men」をアピールしているようだ。
でもなんで、東比恵駅をジャックして、恵比寿にしちゃったの......?
「住みたい街」としても人気の東比恵だけど...
プレスリリースによると、東比恵駅を広告ジャックの地に選んだのは、東比恵とメラノCC Menとの間にある「共通点」が関係している。
まず、東比恵駅は、博多駅から一駅という利便性の高さや、駅徒歩圏内に桜の名所として知られる山王公園があるなど自然も豊かなことから、九州圏の住みたい街ランキングでは上位にランクインする人気エリアだ。
ただ、いかんせん恵比寿駅と字面が似ていることから、以前よりSNS上で「恵比寿『じゃない方』の駅」などと言われていたという。
一方の「メラノCC Men」は、05年発売のスキンケアシリーズ「メラノ CC」に21年に追加された、過剰に皮脂が分泌される「脂性肌」のトラブルや、ニキビ予防に効果的なアイテム。名前に「Men」と入っているものの、男女問わずおすすめできる商品だという。
しかし、男性向けとして販売していることもあってまだまだ知名度が低く、「メラノCCの『じゃない方』」といったポジションに留まっているんだとか。
もう、お分かりいただけただろう。
東比恵駅とメラノCC Menは、いずれも魅力たっぷりなのに「じゃない方」扱いされてしまっている、というのがロート製薬の主張なのだ。
「本広告をきっかけに、『東比恵』駅と『メラノ CC Men』の2つの"じゃない方"とされてきた存在が注目を浴び、その知られざる魅力が多くの人に伝わることを願っています」(プレスリリースのコメントより)
ちょっと無理やりな気も、するけれど......。
読者の皆さんもこれを機に、普段は見逃しがちな「じゃない方」に目を向けてみては? そこにはあなたが気付かなかった「意外な魅力」がいっぱいかもしれない。