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「想像の斜め上をいく」「幻でも見てるのかと」 衝撃的すぎた「銚子電鉄×夢グループ」コラボ成立の発端とは【エピソード1:極寒の網走編】

大山 雄也

大山 雄也

2023.10.16 21:00
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網走で知った全国展開

流れていたのは、テレビCMだった。店内の喧騒で音声は聞こえない。しかし、A氏の心が、CMの音声を自動再生していた。

「ポータブルプレーヤー」「シーデー、デーブイデー」「やすいっ! やすぅ~い♡」

夢グループの「夢ポータブル多機能プレーヤー」のCMだった。それに気づいたA氏は思わず、口に出していたという。

「全国的ぢゃないか!!」(原文ママ)

A氏は、あのCMが関東ローカルで放映されているものだと思い込んでいたという。その理由について彼は、「その何とも言えない独特の世界観。取り扱う商品の親しみやすさ。そして何より耳に残る独特の語り口と掛け合い、あまりに斬新な構成と、平成から令和の物とは思えない圧倒的昭和感」を挙げていた。

冬の網走で知る「全国展開」(写真ACより)
冬の網走で知る「全国展開」(写真ACより)

A氏は夢グループのCMが全国区であると知り、「無知な自分を恥じた」。その時、一瞬、店内の喧騒が収まった。脳内再生だったCMの音声が、A氏の鼓膜を震わす。

いつもの石田社長のあの声で「おひとり様2台までです」という声が聞こえてきた。私には石田社長に「夢グループの全国展開を知らないのはあなたおひとり様です」と言われた気がした。

網走でのこの出会いが、数年後、話題のコラボに繋がることになる。当時のA氏はそんなこと、知る由もないのだが......。

エピソード2へつづく――。

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