2022年の「3年ぶり」を振り返る~祇園祭の「山鉾巡行」と「神輿渡御」~
あどけない子供たちの真剣な童舞
前掛や、屋根回りの煌びやかな細工など、山鉾はそれぞれ色鮮やかで趣向を凝らした懸装品で装飾されている。それらを間近で観られる貴重な機会に、見物客が押し寄せていた。
明るい中でつぶさに鑑賞できる昼もいいが、提灯に彩られる夜は特に見逃せない。
コンチキチンと祇園祭のお囃子が賑やかに鳴り響く中、山鉾が提灯に彩られ路地に鎮座する姿は幻想的だった。
そんな中、筆者が人波を掻き分けて向かったのは岩戸山。童舞(わらべまい)「こどもカミあそび」を見学するためだ。
山鉾の前に設置されたステージ舞と歌、篠笛を披露したのは、町内外に住む小学2年生~中学1年生の子供たち11人。この日のために1年を通して稽古を重ねてきたという。
かなり緊張をしている子もいれば楽しみながら篠笛を吹いたり歌ったり舞ったりしている子も。どの子もあどけない顔に真剣な表情を浮かべていた。
また、15日・16日は18時~23時の時間帯に四条通や烏丸通などが歩行者天国に。無数の出店がぎっしり並び、お祭り気分は最高潮だ。
車道は見物客で埋まり、23時頃まで祭を楽しむ若者で溢れかえっていた。