2022年の「3年ぶり」を振り返る~祇園祭の「山鉾巡行」と「神輿渡御」~
2022.12.30 17:00
いろんな形の「鉾」と「山」
7月17日の朝には、「動く美術館」とも称される山鉾巡行が行われた。
くじ取らず(※順番を決めるくじを引かない9基の山鉾のこと)の長刀鉾から船鉾まで23基の山鉾が2時間ほどかけて通りを練り歩く。
長刀鉾には艶やかな着物を着た生身の子供「生稚児(いきちご)」が乗っていて、町が変わるたびに舞を披露する。生稚児を乗せるのは長刀鉾だけで、他の鉾の稚児は全て人形だ。稚児が鉾から身を乗り出し、大きく舞うと自然と観客から歓声と拍手が起こった。
長刀鉾の後は、孟宗山、保昌山、郭巨山、函谷鉾......と壮麗な山鉾が順繰りに現れる。
15日に見た岩戸山はくじ取らずで、最後から2番目の巡行。動いていると一味違う魅力があった。