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門松ってなんで飾るの?正しい置き方は? 実は知らないあれこれを「日本正月協会」に聞いてみた

福田 週人

福田 週人

2022.12.30 08:00
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「正しさは人それぞれなのです」

例えば、今成さんが参照した愛媛県東温市横川原区の資料には、「三段になった雌雄の松を上等とする」「竹と梅の小枝を添えて松竹梅を作る家もあった」「雄松(黒松)雌松(赤松)を各1本ずつ選び家に持ち帰って門松を立てた」との記述があったという。

また、協会の調査によれば、関東では竹がメインになり松が添え物のように扱われ、中部地方からはそこに梅の木が加わる。また、関西では松がフサフサにあしらわれて竹を取り囲むように飾られる傾向があるとのことだ。

「高知県を筆頭として、紙に印刷された門松を玄関先に貼る地域もありますね。私の実家は群馬県ですが、うちも昔はそうしていました。また、雪国では門松に雪が積もって危ないので、そもそも門松を立てない地域もあります。そのような地域では玄関先に松飾りを吊るしていたりします」(今成さん)
紙に印刷された門松を飾る地域も(編集部員の自宅付近で配布されていたもの)
紙に印刷された門松を飾る地域も(編集部員の自宅付近で配布されていたもの)

いつ門松を飾るかにも地域差が存在し、一夜立て(正月飾りを大晦日に飾る事)は禁忌とされ、12月30日に立てることを慣例とする所もあれば、12月31日に飾り始めをする場所もある。

門松に、たった一つの正解は無い。「正しさは人それぞれなのです」と今成さんは結論づけた。

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