ポチ袋の「ポチ」って、結局なんなの?
子供のころ、お正月にいちばん楽しみだったものは何だろう。
多くの人にとっては、お年玉に違いない。親戚がたくさんいる人は、いろんなポチ袋に入ったお年玉をもらっていたのでは?
――ところで、あの「ポチ」とはいったいどういう意味なのだろう。
犬の名前......は、関係なさそうだ。「プチ」や「ミニ」のような、「小さい」という意味だろうか。

とりあえずググってみると、インターネットコンテンツの企画制作等を行う会社「ルックバイス」(宮城県仙台市)が運営するサイト「語源由来辞典」がヒットした。
「ポチ袋/ぽち袋/ぽちぶくろ」の項目には、次のような説明がある。
ポチ袋の「ポチ」は、関西の方言で芸妓や茶屋女などに与える祝儀のことであった。
祝儀を「ポチ」と呼び始めた由来は定かではないが、非常に少ないことを「これっぽっち」というように、「ポチ」には「小さな点」や「ほんの僅か」という意味がある。
祝儀を渡す相手が芸妓や茶屋女などであったことから、少額の祝儀と考えられ、「ほんの僅かな金額」という意味で「ポチ」と呼ばれたのであろう。
漢字で「点袋」と書いて「ポチ袋」と読まれることからも、「わずか」の意味からと考えられる。
その他、ポチ袋の「ポチ」の語源には、フランス語の「プチ」や、小物を入れる小さな袋の「ポーチ」からとする説もあるが、時代的に考えて不自然である。
(出典:「語源由来辞典」)