門松ってなんで飾るの?正しい置き方は? 実は知らないあれこれを「日本正月協会」に聞いてみた
片付ける時は「どんど焼き」がおすすめ
一方、日本全国のいたるところで見られる風習もあるという。斜めに切った竹の切り口の下の方が「▽」のような形になっているものは「笑い竹」と言って縁起が良い、というものだ。
「門松に関しては、『地域性』というより『作る人それぞれのこだわり』が表れているように思います。笑い竹を作るには手間がかかりますから、その手間をかけて縁起のよさを演出していることを考えると、頭が下がりますね」(今成さん)

最後は門松の片付け方だが、これも地域や人によってそれぞれやり方や時期が違う。島根県など、地域によっては旧正月(二月のはじめ~中ごろ)まで飾ることを良しとしている場所もあり、何が正しいかを一概に言うことはできないそうだ。
「ただ、私の個人的なおすすめとしては、やはりどんど焼きで燃やすのが一番です。竹は長く飾り続けると色あせてしまい、新年のおめでたさが抜けてしまいますので、そうなる前に焚き上げるのが気分的にもいいように思います」(今成さん)

とどのつまり、読者の皆さんそれぞれに一番適したやり方で門松を飾り、そして片づけることこそが、真に「正しい」やり方なのかもしれない。