「雨の夜、車の中で急に叫びだした娘。『何かいる』と怯える彼女をなだめて走り続けると、今度はフロントガラスに...」(沖縄県・50代女性)
雨の中に現れた救世主
小雨からだんだんと大降りになって来たころ、自転車に乗った男子高校生がこちらに向かってくるのが見えました。
土砂降りの中、私は両手を広げ「助けて欲しいです。お願いします」と声をかけました。その子は私たちの話を聞いてくれるようでしたので、事情を説明することに。
「虫は怖くないですか?
車のフロントガラスの所にトンボがいて運転できず困っているんです」
そうすると、爽やかな男子高校生は「ティッシュありますか?」と聞いてくれました。
「あります!」と手渡すと、それを使ってトンボをさっと掴み、外へ逃してくれました。
私も娘はほっとして、何かお礼をしたいと思いましたが何も持っておらず、お渡しできるようなお金もありません。
何もお返し出来ないことを謝ると、男子高校生は「大丈夫です」と言って自転車で坂道を駆け上り、帰っていきました。
名前と電話番号も聞けず、何かお礼をしたかったという心残りもあり、今でも忘れられません。改めて、本当にありがとうございましたと伝えたいです。
誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!
名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな、あの時自分を助けてくれた・親切にしてくれた人に伝えたい「ありがとう」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。
Jタウンネットでは読者の皆様の「『ありがとう』と伝えたいエピソード」を募集している。
読者投稿フォームもしくは公式ツイッター(@jtown_net)のダイレクトメッセージ、メール(toko@j-town.net)から、具体的な内容(どんな風に親切にしてもらったのか、どんなことで助かったのかなど、500文字程度~)、体験の時期・場所、あなたの住んでいる都道府県、年齢(20代、30代など大まかで結構です)、性別を明記してお送りください。秘密は厳守いたします。
(※本コラムでは、プライバシー配慮などのため、いただいた体験談を編集して掲載しています。あらかじめご了承ください)