「雨の夜、車の中で急に叫びだした娘。『何かいる』と怯える彼女をなだめて走り続けると、今度はフロントガラスに...」(沖縄県・50代女性)
音の鳴る方を見たら......
すると娘は、こう言うのです。
「何かわからないけどバタバタと聞こえるし、虫がいる」
そこで電気をつけてみましたが、道が暗いため、車内の様子はうっすらとしか見えません。
私は娘に「何もいないよ。大丈夫だよ」と言って、車をまた走らせたのですが、今度は私にもその「バタバタ」という音が聞こえてきました。
音の鳴る方を見てみると――フロントガラスの中央付近で、大きな「トンボ」がバタバタしていたのです!
娘だけではなく、私も虫がすごく苦手です。何とか追い出したかったのですが、また暗いところで車を停めても対処はできないことでしょう。そこで車をもう少し走らせ、マンションの明かりがある空き地に車を停めました。
この時もまだ雨が降っていましたが、すべてのドアや窓を開けてトンボを外へ追い出そうとしました。しかしなかなかトンボは外へ出てはいきません。
棒がなかったので、代わりに車にあったサンシェイドで追い出そうとしますが、上手くいきません。
誰か助けてくれないかな......。そう思って周囲を見渡しましたが、走っている車が止まってくれるような様子はありませんでした。