なぜ取り壊されないの? 鳥取にある「通行止め」の古い橋が、いつまでも残り続けている理由
鳥取県の南西部にある日野町。この町を流れる日野川に今では使われなくなってしまった橋が架かっている。
名を、「薮津橋(やぶつばし)」という。
1949年5月に竣工された鉄筋コンクリート造の橋で、88年から車両通行止め(歩行者は通れるが、老朽化のため通行はお勧めできない)となってしまっている。極端に古いわけではないが、かといって現役の橋でもない。言ってしまえば、ただの廃橋に過ぎない。そんな橋の魅力にすっかりやられてしまった人がいる。
鳥取県西部の水力や砂防・郷土史などについて調べ、ツイッター(@beishiryoku_Exp)やブログで発信している「米子力研究所」さんだ。
Jタウンネット記者はインターネット上で鳥取の情報を調べている時に、米子力研究所さんによる薮津橋についての研究を偶然見かけたのだが......。全国的に有名な橋でもないのにどうしてそんなに熱心に調査を続けているのか、正直、疑問に思ってしまったのだ。
そこでJタウンネット記者は米子力研究所さんを直撃。薮津橋の魅力を教えてもらうと、奥深い世界が見えてきた。