涼し気どころの話じゃないっ! 夏限定「アイスの中のコーヒー」で芯の芯まで冷えきれそう
専用ドリルで、氷を1日150個掘る
なぜそんなアイスコーヒーを出しているのだろう。次に、Jタウンネット記者は、「にしむら珈琲店 北野坂店」に電話した。取材に応じたのは、店長の前川誠二さんだった。
話題の商品の正式名称は「氷の器のアイスコーヒー」。誕生したのは1974年で、当時はノミで1個ずつ掘っていたそうだ。
そのころは会員制の喫茶店だったが、1995年の阪神・淡路大震災後、復興に向けて会員制をやめ、一般のお客さんを受け入れるようになった。
現在、アイスコーヒーの氷は特注の氷細工専用ドリルで掘っていて、1日に150個ほどは製造可能だという。
「以前は年配のお客様が多かったのですが、コロナの影響でしょうか、最近はめっきり少なくなりました。インバウンドの外国人のお客様も減りましたね。
代わりに、日本人の若いお客様増えてこられました。皆さん、スマホで写真を撮りながら、思い思いゆっくり楽しんでいらっしゃいます。最長で2時間かけられた方も......(笑)」(前川誠二店長)
氷の中でスプーンをかきまわすと、アイスコーヒーがシャーベット状になるそうだ。キリリと冷えたシャーベットをじっくり味わうのが、おすすめ。
「例年、7月8月の限定販売で、今年もあとわずかとなりました。お早めにどうぞ」と前川店長。
「氷の器のアイスコーヒー」、夏の思い出にいいかもしれない。SNS映えすること間違いない。