「駅でコンタクトを落とし、中腰で探す女子高生の私。飲み会帰りの男たちが近づいてきて『おねえちゃん...』」(東京都・50代女性)
1人のお兄さんが私の足元で...
あっと言う間に私は、遠巻きに30人くらいに囲まれるような状態に。
そのときです。3人組の内の1人のお兄さんが、私の足元近くをピッと指を差して
「あったぁ!」
と大きな声をあげました。コンタクトが見つかったのです。
私はお兄さんが拾いあげてくれたそれをハンカチでそっと受けとりました。
コンタクトは傷もついておらず、その先もちゃんと使えました。
恥ずかしくてなんと言ったかは覚えていませんが、心からお礼を言いました。
何故か握手までしていて、周りの人だかりの方々からは一斉に拍手が上がりました。ぼんやりとしか見えませんでしたが、みんなニコニコしていたように思います。
「顔から火が出るとはこのことか」と思うほど恥ずかしかったです。
お兄さん達は、ホームに入ってきた私とは反対方面の電車に乗り、大きく手を振って去って行きました。私もそのあとすぐ入ってきた電車に乗りました。
3人組のお兄さんたち、あの時は有難うございました。遠巻きに見守ってくださった方々も、駅員さんも、皆さん有難うございました。
わずか5分、10分の出来事でしたが、35年も経った今でも、思い出すたび嬉しい気持ちになります。
誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!
名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな、あの時自分を助けてくれた・親切にしてくれた人に伝えたい「ありがとう」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。
Jタウンネットでは読者の皆様の「『ありがとう』と伝えたいエピソード」を募集している。
読者投稿フォームもしくは公式ツイッター(@jtown_net)のダイレクトメッセージ、メール(toko@j-town.net)から、具体的な内容(どんな風に親切にしてもらったのか、どんなことで助かったのかなど、500文字程度~)、体験の時期・場所、あなたの住んでいる都道府県、年齢(20代、30代など大まかで結構です)、性別を明記してお送りください。秘密は厳守いたします。
(※本コラムでは、プライバシー配慮などのため、いただいた体験談を編集して掲載しています。あらかじめご了承ください)