「岡山から福島へ、1人で祖父母宅を目指す小2の私。東北弁飛び交う特急『ひばり』で緊張していると、乗客が涙を流し...」(50代男性)
2022.07.12 11:00
東北弁が飛び交い、優しい雰囲気だった
親からは乗り換えの順番を詳しくノートに書いてもらい、駅員さんにも聞きながら、どうにか特急に乗りました。
車内は祖父母が話すのと同じ東北弁が飛び交い、優しい雰囲気です。
当時は小さな子供の独り旅は珍しかったのでしょう。座席に緊張してちょこんと座っている私に、周りのお年寄りやおじさん、おばさんが「どこから来たの? どこまで行くの?」など、心配して色々話しかけてくれたのです。
事情を話すと「小さいのに偉いね」と褒めてくれて、涙を流す方も。
皆さんは「郡山で間違いなく降ろしてあげるから、安心しなさい」と言って、冷凍ミカンやお菓子などを買ってくれました。
中には、自分の孫と同じ歳だからと「これでおもちゃでも買いなさい。おじいちゃん、おばあちゃんを大切にね」とお小遣いをくれるお年寄りまでいました。