「電車の中で立てなくなり、視界は真っ暗。その時どこからか『おいでおいで』と声が聞こえて...」(千葉県・20代女性)
2022.06.18 08:00
声がして、周囲を見渡すと...
快速電車のため一駅ごとの距離が長く、途中下車しようにも次の駅はまだしばらく先。扉の横のスペースに寄りかかっていたのですが、その内に立っていることもできなくなり、しゃがみ込んでしまいました。
うずくまっていては周りの人に心配される――そう思い、せめて顔だけは上げて平気なふりをしようとしました。でもその時にはもう、視界が真っ暗になっていたのです。
そんなとき、どこからか声がしました。
「おいでおいで」
私を呼んでいるようでした。
周囲を見回すと、目の前に1本の道ができているのがボンヤリ見えます。立っていた乗客の人たちがみんなで開けてくれた道でした。