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「なんで 『たばこ』は悪いのに 、パパは作ってるの?」 禁煙の時代を生きる「葉タバコ農家」の現実と情熱

大山 雄也

大山 雄也

2022.05.31 11:00
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葉タバコ農家だからこその苦労

1年をかけて丁寧な仕事を行い、年に1回の収穫を目指す葉タバコ農家の仕事。ただ、どれほどしっかり仕事をしていても報われないときもある。

「このところ苦労しているのが、異常気象が当たり前になっている状況です。
葉タバコは水に弱く枯れやすい。あともう少しで収穫だと思っていた葉が、1回の異常気象でダメになってしまうときもあります」(穴沢さん)
取材中の穴沢さん
取材中の穴沢さん

ゲリラ豪雨などの異常気象がたった1回でもあれば、大切な収穫に大きな影響を及ぼしてしまう。それだけに、いつどんな決断を下すかが重要だと小久保さんは語る。

「もう5日待てば完璧だと思う葉も、気象などの影響で5日後にダメになってしまうこともあります。それだけに、収穫のタイミングを決断するのは難しいし、重要です」(小久保さん)
取材中の小久保さん
取材中の小久保さん

決断の重要性について語った小久保さんは、葉タバコは「芸術品」であるとの持論も熱弁した。

「葉タバコは農作物を作るというより、芸術品を作る感覚です。熟度を追及する難しさ、決断をするタイミングは農家というより職人芸に近いものがあります。決断を積み重ねた先に完成がある芸術品と言えるのではないでしょうか」
約4割の葉タバコ農家が「廃作」する中で
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