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地元でもほぼ無名のまま20余年? 不遇過ぎるゆるキャラ「アスティン」一夜にして全国デビュー

大山 雄也

大山 雄也

2022.03.30 17:33
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職員に存在すら忘れられていた

なんと、めちゃくちゃ曖昧だったのだ。

カモメがモチーフとなって作られたことはわかっているが、担当者によると「作者は今となっては不明ですが、当時の職員ではないかと推測されます」と、生みの親もはっきりとわかっていないという。

アスティンが不憫に思えてくるが、取材を進めるとさらにかわいそうな話が出てきた。

「アスティンは、マスコットキャラクターとして作成しましたが、あまり活用されることがありませんでした。職員が入れ替わっていく中で、いつしかその存在も忘れられつつありました」(徳島県観光協会事業企画課の担当者)
忘れられるなんて悲しすぎる......
忘れられるなんて悲しすぎる......

そんなアスティンに転機が訪れたのは、2008年ごろのことだった。

「とある職員がアスティンくんの存在に気付き、自主イベントのチラシに掲載することで復活しました。
その後、2011年6月に開始したアスティとくしまの公式ツイッターのアイコン、メモ帳やタオルといったノベルティグッズへの活用などを経て、ぬいぐるみも作成しました」(徳島県観光協会事業企画課の担当者)

施設のPRに一役買うまでに復活。とはいえ、一度は職員にすら忘れられていた存在とあって、アスティとくしまのツイッターアカウントでは、アスティンを「幻のキャラクター」と紹介する始末。

そんな状態であったため、もちろん一般に広く知られているはずもない。担当者はこう漏らす。

「ほぼ無名です(笑) 県内でも知る人ぞ知る、まさに幻のキャラクターでした」
「現実化して動き出すかもしれません」
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