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子供達には怖すぎない...? 足立区の公園に大迫力の「巨大鬼」が存在する理由

大山 雄也

大山 雄也

2022.03.23 08:00
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地元に伝わる「昔話」を教えるために

Jタウンネット記者が3月15日、足立区都市建設部みどりと公園推進室パークイノベーション担当課の職員に取材したところ、同園ができたのは1983年1月。当初は「舎人五号公園」という名の、区画整理でできた遊具もない公園だったという。

そして、93年に現在の名前に改め、案内板にあるような「日本昔話の舞台」をモチーフにした公園に生まれ変わった。

「平成5年(1993年)に、遊具やスポーツができる広場を整備した際に、地元に伝わる昔話に愛着を持つ住民の要望を生かして改修したため、昔話がモチーフの公園になりました。
改修当時、地元から、『毛長川伝説のあるところだから、おとぎ話を題材にすればいい。おばあちゃんやおじいちゃんが孫に昔話を教えることができるような公園にしてほしい』との声が寄せられたそうです」(足立区パークイノベーション担当課の担当者)
赤い四角で囲んだ部分が「舎人いきいき公園」。赤線を引いた部分が「毛長川」 (C)Google
赤い四角で囲んだ部分が「舎人いきいき公園」。赤線を引いた部分が「毛長川」 (C)Google

毛長川は、舎人いきいき公園から歩いて数分の場所を流れている川のこと。ここにまつわる「毛長川伝説」がどういう話なのかも担当者は説明してくれた。

「昔、舎人の長者の息子に、毛長川の向こう側の長者の娘が嫁入りをしました。この娘の黒髪はつやつやと輝き、けなが姫と呼ばれていました。
ところが、娘は嫁入り先と折り合わず、川に身を投げてしまったのです。それから川は荒れ狂うようになり、村人は祟りだと恐れました。その後、近くで長い長い髪が流れているのが見つかり、これを祀ったところ異変は収まったそうです。それ以降、この川は毛長川と呼ばれるようになったといいます」

古くからの言い伝えがある場所だから、昔話をモチーフにした。住民の郷土愛が伝わる良い話である。

しかし、だからといって物事には程度がある。鬼の造形に迫力がありすぎではないだろうか。

鬼の怖さにも理由があった
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