「タクシー待ちの大行列の真ん中で、酷い吐き気に襲われた。なんとか耐えていると、前に並んだ若い男が...」(都道府県・年齢性別不明)
2022.03.20 11:00
飲めないお酒を無理して飲んで......
私の父はお酒に弱く、母も全くの下戸。二人の子供である私も、おそらく体質的にお酒を受け付けないタイプでした。
そんな私がまだ20歳だった、30年近く前の事です。職場に恵まれ、とても素敵な先輩方や同僚に囲まれていた私は、ある日の仕事終わりに職場の飲み会に参加しました。
飲み会では職場の酒豪の猛者達に勧められ「これは期待に応えねば!」と、私は全く飲めないお酒を頑張って飲んでしまいました。と言っても、量としてはほんの少しだったので「なんとか持ってるなぁ~」と思っていたんです。
やがて帰るころにはすでに終電もなくなっていたので、私はタクシーの行列に並んでいました。しかし、40分ほどは並ぶであろう行列に20分ほど並んだあたりで、突然吐き気が押し寄せてきたのです。
「列を抜けてトイレに駆け込もうか」とも思いましたが、ここまで並んだのに抜けたらまた最後尾から並び直しになります。葛藤しつつ、私は「もう少し耐えられれば早く家に帰ってゆっくり休める」と思い、迫り来る吐き気と戦っていました。
そんな私の異変に薄々気付いていたようで、前に並んでいた若いサラリーマン風の2人組のお兄さんが、チラチラと私のことを見ていました。