「赤ら顔の中年男性に、駅のホームで睨まれた。知らんぷりしていると近付いてきて、私の頭から...」(東京都・40代女性)
殴られる!と思ったその瞬間
私がびっくりして固まっていると、さらにその男性の右手が私の頭めがけて伸びてきました。
「酔っぱらいに殴られる!」
そう思った瞬間、男性が私の頭から何かを掴んだんです。
そして、無言のまま、私の目の前で手を開いて中身を見せてから、そのまま線路の方向に投げ捨てました。
中年男性の手の中にあったのは、夏の青々しいバッタでした。
男性は、私の頭の上にバッタが乗っているという不思議すぎる光景を、目を細めて確認していたんですね。
無言で近づいてきて、無言で手を伸ばしたのも、
「頭にバッタいますよ」
なんて言えば、私がパニックになるのは目に見えていたからあえて無言で行動されたのだと、納得がいきました。
その上で、「どうしてこんな行動をしたのか?」という理由を、これまた無言で手を開いて見せてくれてから、放り投げてくれたのでしょう。
睨んでくるムカつく男性!と思っていたら、本当はとっても優しい男性だったんですよね。