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あの時はありがとう

「プロ野球選手の打ったボールが、私の顔に一直線。動揺して体が動かず『もうダメだ』と観念したとき...」(東京都・60代男性)

井上 慧果

井上 慧果

2022.03.02 11:00
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見知らぬ男性が...

どこからか、男の人の大きな掌が私の顔の前に出てきて、飛んできたボールをしっかりと掴んだのです。

その大きな掌はボールを追いかけてきた巨人の選手に向かってボールを投げ返しました。

ボールが当たっていたら、私は大けがを負っていたことでしょう。私は危機一髪にところで助かりました。

見知らぬ男性がボールをキャッチしてくれた(画像はイメージ)
見知らぬ男性がボールをキャッチしてくれた(画像はイメージ)

この時、私は恐怖や恥ずかしさで動揺していて、助けてくれた男性にお礼も言わずに、その場を逃げ去るように自分の観覧席に帰ってしまいました。

子供の頃はそれほど気にならなかったのですが、年齢を重ね、父親となり子どもを持つ身となって、助けてもらったありがたさをひしひしと感じるようになりました。

見ず知らずの子供を助けてくれた恩人に対して、なぜあの時きちんとお礼が言えなかったのだろう。そんな思いが心に重くのしかかっています。

もう50年近くも前のことであり、ほんの一瞬の出来事でしたが、私を助けてくれたその男の人に対して、この場をお借りして、お礼を申し上げたいのです。

あの時は本当にありがとうございました。

お礼を述べることもせず、こそこそ逃げるようにあの場から立ち去ってしまい、申し訳ありませんでした。おかげさまで今も元気に生きております、と。

誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!

名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな、あの時自分を助けてくれた・親切にしてくれた人に伝えたい「ありがとう」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。

Jタウンネットでは読者の皆様の「『ありがとう』と伝えたいエピソード」を募集している。

読者投稿フォームもしくは公式ツイッターのダイレクトメッセージ、メール(toko@j-town.net)から、エピソードを体験した時期・場所、具体的な内容(どんな風に親切にしてもらったのか、どんなことで助かったのかなど、500文字程度~)、あなたの住んでいる都道府県、年齢(20代、30代など大まかで結構です)、性別、職業を明記してお送りください。秘密は厳守いたします。

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