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ウニを愛しすぎて「ウニのカシパン祭り」を開催した飼育員は語る 「時代がやっとウニに追いついた」

大久保 歩

大久保 歩

2021.12.06 08:00
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「ウニはランウェイを歩ける」

昨年には、「UNI COLLECTION 2020 ~Autumn&Winter~」(ウニコレ)も開催された。ウニの骨格を下から照らし、模様を浮き上がらせるような展示だ。横には、生きているウニも小さな水槽で置き、解説板では「モードな印象を与えてくれる」などウニをファッション用語で表現した。

「ウニの色彩の豊かさや美しさからパリコレならぬウニコレができる」と思いつき、実現したという。

小西さんの中では、さらなるウニの展示の構想が尽きないようで、

「ウニはランウェイを歩けます」

と、力強く語った。

色とりどりのウニたち

最後に、小西さんたちが同館内に増やし続けているウニの展示に込めた、熱い想いを聞いてみた。

「ウニが好き。それだけで『一人ウニ化計画』を進めてきました」
「最初は一人だったものが、魚類スタッフの軍隊並みの協力、『ウニを下さい』を言う私に引くことなくウニを集めて下さる漁師さん、『これからウニは愛でる時代だ!』といった私の企画を受け止めてくれた会社、売れなかったウニ企画に対して『時代がウニに追い付いていない』という理由をつけた私を寛大な心で見てくれた館長のお陰で今があると思います」
「沢山の方の協力があって、今日もウニ展示が出来ています。本当にありがとうございます」
(小西さん)

最初はたった1人で始めた「ウニ化計画」が、周囲の心を動かし、SNSをきっかけに全国から水族館への注目を集めた――その軌跡に、記者の胸はじんと熱くなった。

「時代がやっとウニに追い付いた」と喜びを表現する小西さんの姿に、自分ももっと、好きで始めたこの仕事でできることがあるはずだと思わされたのだ。

ありがとう、ウニコンサルタント。

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