バスが密なら自転車に乗ればいいじゃない! 丹波篠山を味わい尽くす「サイクルツーリズム」体験してきた
2021.11.13 08:00
レンタサイクルは1日料金がお得
翌朝。晴天の下、いよいよ目玉のサイクリングへ!
スタート地点は、JR篠山口駅前の「レンタサイクル」貸出場所。すぐそばの丹波篠山観光協会で受付した後、90分500円、9時~17時(冬季は16時まで)は800円で普通自転車をレンタルできる。
なお、電動自転車は90分600円、9時~17時(冬季は16時まで)は1000円でレンタル可能。
9時~17時の1日料金のほうがだんぜんお得なので、せっかくなら1日借りてのんびりコースを巡るのがいいだろう。
観光協会が「自転車」での観光を推進している背景には、やはりと言うべきか、コロナ禍がある。
かつて、丹波篠山市の観光といえば、大型バスで周遊する団体ツアーが中心だった。しかし、大型バスが乗り入れられる観光スポットに人が集中したり、観光シーズンに客数が偏ったりと、密になりやすいこのツアー形式は、感染拡大の影響で大打撃を受けた。
ツアーにやってくる客の数は、96%減。かわりに密を避けた個人旅行の問い合わせが増えたものの、駅から先の交通が発達していないため車がないと思うように観光できないという問題も。
そこで観光協会が着目したのが、「サイクルツーリズム」だったわけだ。
20年秋には、アプリ開発を手がける企業「DIIIG(ディグ)」の協力のもと、スマホアプリを活用したサイクリングイベントを実施。現在も、サイクリングをテーマにした3つのワールド(コース)が進行している。