なんで「わざわざ」江田島に? IT企業×瀬戸内海に浮かぶ島...東京の若者たちが、移住を決めた理由とは
2021.11.04 17:00
提供元:広島県
江田島市は「移住者に対して、ウェルカムです!」
記者も、ジーンリーフの仮オフィス(兼社員の居住スペース)を訪問した。ここは築45年の古民家。広い庭もあった。休日などは、社員や仕事仲間、友達を呼んで、バーベキューを楽しむこともある。
安西さん:いまは私を含め5人が首都圏から移住して、ここで生活しています。
本オフィスはこことは別の場所に構える予定なんですよ。そちらも、しばらく空き家だった築96年の古民家。いま、雨漏りの修理や、内装のリフォームを進めています。
仕事の面では、請け負っている開発案件以外でも、地元カフェのホームページ制作、デジタルデータ活用を検討する農家から相談を受けるなど、徐々に地域の仕事も増えています。
地元のさまざまな人とも接点を持って、活躍する安西さん。そんな様子に、川上さんはうれしそうだった。
川上さん:オフィス移転や移住では、その後どうやって地域に溶け込み生活していくかが課題です。
そこで、私も折を見て、地域の方々に『安西さんたちが困っていないか様子を見てほしい』と話しておきますし、フウドのメンバーにも移住者同士をつなぐサポートをお願いしています。
とはいえ、江田島市民は、移住者に対してウェルカムなところがあります!
安西さん:そうなんです。実は私も、住む場所が決まる前の数週間、紹介してもらった江田島市在住のみなさんの家を泊まり歩いていて(笑)。それで、友達が増えました。
仕事に、プライベートに充実する安西さんは、会社を束ねる身として、こんな願いもある。
安西さん:江田島市に拠点を構えてよかったのは、社員との距離が、物理的にも気持ちの面でも近いところです。リモートワークとは違って、みんなと一緒に働きながら、その場、そのときの思いを共有できるのは強み。その積み重ねが、いい会社をつくると思います。
今後、以前からやってみたかった教育関連の仕事にも、挑戦したいですね。