「あなたいいお嬢さんだよ」
すると、私を霊園まで乗せてくれたタクシーの運転手のおじさんが、
「一緒に探しましょう!」
と言って、なんと一緒に探し始めてくれたんです。そのうえ、申し訳なさで泣きそうな私を、
「うちの家族もね、ここの霊園なんですよ。よく散歩にも来るし、他人事に思えなくてね。あなたいいお嬢さんだよ、ひとりで墓参りなんてさあ」
と、励ましてくれました。そうして2人で探していると、しばらくして、
「あったー! ありましたよ、○〇家!」
と、運転手さんが祖母のお墓を見つけ出してくださったのです。