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「今夜夢に出てきそう」「ホラー映画かと思った」 実家の両親に孫の成長を見せるため、現実を拡張してみた結果がこちら

井上 慧果

井上 慧果

2020.09.14 17:00
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新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、なかなか里帰りが出来ていないという人も多いのではないだろうか。

県を越えての移動も増えてきたものの、たとえば遠方に住むおじいちゃんやおばあちゃんに会いに行くとなると、まだ少し躊躇してしまうかもしれない。

コロナ禍でも実家に子どもの成長を伝えたい――

そんな思いで、とあるユーザーが作成したAR(Augmented Reality、拡張現実)がツイッターで話題になっている。

これはツイッターユーザーのオシン(@shin1000101)さんによる2020年9月9日の投稿。

新型コロナウイルスの影響でなかなか会えない実家のじいじとばあばに、孫の成長を実感してもらうべく、ARを作成したとして、その動画を載せている。

AR...拡張現実とはその言葉の通り、目の前にある現実の世界を拡張するというもの。わかりやすい例で言えば、スマホゲームの「ポケモンGO」などが挙げられる。

このゲームではスマホを通すと、現実の風景にポケモンがいるように感じられる。

つまり、オシンさんが作成している「孫AR」では、離れた場所にいても目の前に実寸大のお孫さんがいるように見える、ということだろう。素晴らしいアイデアだ。

しかしこのAR、どうやら「不気味」らしい。どんな風に不気味になってしまっているのか。

実際にオシンさんが投稿したARの動画を見ていこう。

「ホラー映画かと思った」

建物の廊下を歩いていると、角から子どもの姿がひょっこり現れる。

じわじわと現れる姿は不思議ではあるが、それでも可愛らしい姿の出現に、じいじとばあばは喜んでくれるに違いない。

実寸大で、会えない内に大きくなった孫の成長を感じられることだろう。

しかし、問題はこの後だ。孫の姿をもっと近くで見たい、そう思ってと近づくと......。

これは怖い(画像はオシン@shin1000101さんの投稿動画をキャプチャ)
これは怖い(画像はオシン@shin1000101さんの投稿動画をキャプチャ)

立体的な黒い人型に子どもの姿が貼りつけられているようになってしまっている。肩の部分は表と裏に分かれ、右腕が二本に。足も膝下あたりから二股に分かれている。これは確かに不気味だ...。

このARに、ツイッターでは

「うーむ心霊現象」
「むちゃくちゃビクッ!ってなったwwwwwww じいじばあばの心臓もたないwwwww」
「今夜夢に出てきそう」
「ホラー映画かと思った」

と怯えるユーザーからのコメントが寄せられている。

Jタウンネットは11日、投稿者のオシンさんに、今回のARについて取材した。

普段から建築工事に関する図面やCG、VR(Virtual Reality、仮想現実)、ARを作成しているというオシンさん。

今回のものは、

「簡易的にメールやLINEで送れるARの模索」

をしているものだそう。

ARになっているのは、オシンさんの3歳半の息子さん。神奈川県に住んでいるというオシンさん家族は、新潟に住んでいる実家のおじいちゃん、おばあちゃんと

「丁度一年会っていないです」

とのこと。

2歳半から3歳半では、だいぶ大きくなっているはずだ。じいじやばあばも、その成長をさぞかし見たいことだろう。

しかし、送られてくるのがこのARでは、成長を見られた嬉しさよりも、「どうしてこうなった」という驚きが先に出てしまいそうだ。

なぜ、息子さんのARはこのような形になってしまったのだろう。その理由を聞いてみるとオシンさんは、

「フォトグラメトリーという、大量の写真から3Dモデルを作成する技術を使えば、キレイな立体を作れますが、子供はじっとしてくれないので適しません。1枚の写真から立体にする方法を見つけ、手抜き状態で試しました」

と説明する。

なるほど、確かに動いてしまうお子さんを3Dスキャンするのはなかなかに難しそうだ。

今後の修正については

「拡大縮小ができるので、正しいサイズで簡単に表示できるように改良します」

としていた。

今回、息子さんのARがツイッターで話題となったことに対しては

「ラブリーな息子を、怨念や幽霊よばわりされ、父として心外です」

と笑顔の絵文字を添えてコメントした。また、

「来週、娘も生まれますので、ARにして両親に送るつもりです」

とのことだった。

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