壁一面に500種の「ボードゲーム」がズラリ　箱根の旅館が「地上の楽園」だと話題→なぜこんなに沢山？若旦那に聞いた

ボードゲームの魅力は？

みたけの公式サイトには、池谷さんおすすめのボードゲームが家族向けに3つ、夫婦・大人向けに4つ紹介されている。

その中でも、池谷さんが特に気にいっているのが、夫婦・大人向けに紹介されている「モダンアート (Modern Art)」というゲーム。プレイヤーが画商となり、自分の絵をオークションにかけたり、ほかのプレイヤーの絵を競り落としたりするという。最後により多くのお金を持っている人が勝ちというルールだ。

今でもボードゲームで遊ぶことが大好きだという池谷さん。取材前日も友人とプレーしていたという。そんな池谷さんに、ゲームの魅力を聞いてみると、

「生きた人間と顔を合わせて遊ぶ点です。また、巧みで芸術的なルールに魅力を感じます、モダンアートも『これは何のためにあるのか』と思うほど変わったルールがありますが、そのルールによってゲームの面白さが引き立ちます」

とのこと。ルールがあることで一筋縄ではいかないこともあるが、それもまたボードゲームの醍醐味なのだろう。

池谷さんは旅館が話題になったことについて、

「びっくりしています。うちの旅館に興味持ってくださる方があんなにいるんだなと感慨深いです。（話題になったことで）『ボードゲームプラン』での予約が急増しています」

と話す。「ボードゲームプラン」は、内容はほかのプランと同じで、ボードゲームを楽しみたい人にわかりやすいように用意したプラン名のようだ。別のプランでもボードゲームで遊ぶことはできるという。

ちなみにボードゲームと一緒に注目を集めていたネコだが、この旅館では5匹のネコが生活している。ただ、登場するのは客からの申し出があった時のみで、基本的には別室に待機しているという。