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「やおい」にしか見えない?謎の文字が話題に どういう字なのか、法務省に詳細を聞くと...

井上 慧果

井上 慧果

2020.06.07 20:00
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字の正体は「変体仮名」

さっそく、担当者にこの字について聞くと、

「この字が何に使われているのかは残念ながら分かりません」

と回答が。

そもそも戸籍統一文字とは何か。

一言で言うと、オンラインで戸籍の届け出をするときに使用される文字のこと。

「戸籍には、パソコンでは出ないような古い字や特殊な字が使われている場合があります。そういうときは今まで、紙でやりとりするなどしていましたが、オンライン手続きではそういうわけにもいきません。

そのため、異なるシステム同士でも共有、統一できるようにコードをつけたものが戸籍統一文字になります」(担当者)

とはいえ、すでに法律上はオンラインで戸籍の届け出をすることは可能だが、まだ実際に運用している市区町村はないとのこと。まだ、この戸籍統一文字が戸籍のオンライン手続きで使用されたこともないようだ。

戸籍統一文字に登録される基準は何なのか。今回話題となった変体仮名については、

「戸籍実務六法(日本加除出版)という戸籍に関する実務についての六法がありまして、その中の変体仮名一覧表に掲載されている文字を登録しています。そこにはキだけでも8種類ほどの変体仮名が登録されています」

とのことだった。

なお、変体仮名は、現在人名に使用できないが、1948年1月以前は使用されていたとのことで、担当者は

「戸籍統一文字の中には地名に使われる字も含まれますが、地名に変体仮名が使用されることはあまりないです。そのため、今回話題になっていた字も、48年より前に人名として使われていたのではないか、とは考えられます」

と答えた。

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