消毒液の品薄受け「77度スピリッツ」製造 粋な対応で話題の菊水酒造、社長の思いを聞いた
2020.04.08 20:00
「酒類メーカーとして何かできるのではないか」
高濃度スピリッツ「アルコール77」開発の目的は何だろう? Jタウンネット編集部の問に、菊水酒造・春田社長は次のように答えた。
「コロナウィルスの流行により、酒類原料である醸造アルコールは潤沢に流通しているにも関わらず、同じエタノールである消毒用アルコールや除菌用アルコール製剤が手に入らない状況が長期化している事に対し、酒類メーカーとして何かできるのではないか?と考え、状況の改善に寄与できればと開発致しました」
この事業の構想は、20年2月下旬頃からだったという。3月初旬には具体的検討に入り、3月中旬頃から本格的に製造開始のために動き始めたそうだ。
高濃度スピリッツ「アルコール77」の特長は? と聞くと、こんな答えが返ってきた。
「アルコール度数77度のすっきりした高濃度エタノールを含むスピリッツです」
ツイッターには、さまざまな声が寄せられている。
「酒蔵が本気出してきた」
「ロックだぜ、菊水酒造」
「粋な事したはりますやんか」
「行間読めよ!ってことか。カッコいい」
SNSで話題になっていることについて、春田社長はこうコメントした。
「予想をはるかに上回る反響を頂き、驚いております。対応に追われておりますが、応援メッセージ等たくさん頂く一方、切実な状況が伝わる物もあり、メーカーとして、できるだけ早期に皆様の元へ製品をお届けするため、全社一丸となって対応してまいります」
高濃度スピリッツ「アルコール77」は、全国の小売店、スーパー、コンビニエンスストア。ドラッグストア、ネット通販などで、4月10日から発売予定だ。