肉を柔らかくするなら「マイタケ」が最強らしい 本当なの?専門家に聞いてみた
2020.01.09 17:00
「硬い肉ほど効果が感じられる」
「きのこ類にはプロテアーゼを含むものが多いですが、なかでもマイタケはプロテアーゼがひときわ多いことで知られています」と前橋教授。プロテアーゼが肉のたんぱく質を分解して、食感を柔らかくしてくれることは、間違いないとのこと。
プロテアーゼの効果は温度と関係があるのだろうか?
「ふつうに調理する過程で、加熱されると、たんぱく質を分解する効果が高くなると思います。長時間蒸す、煮込む必要はないでしょう」と前橋教授。冷蔵されたものでも、加熱すれば、たんぱく質分解効果が発揮されるという。
「硬い肉ほど、効果が感じられるはずです」
と前橋教授は語る。
ツイッターにはこんな声も寄せられている。
「鳥のササミや胸肉みたいなヘルシーな肉と割り下とマイタケぶち込んでおけば、食感が柔らかくなるってことなのかな これで親子丼とか作ってみたい」
「硬い牛肉が手に入ったらとりえず、マイタケと一緒に漬けとけって事ね」
「ちょろっと調べてみたら分解酵素の至適温度は60~65度程度らしいので、常温で漬け込んだ後に弱火でじっくりねっとり加熱調理するとより効果的っぽいですなぁ」
SNSでずいぶん話題になっているんですよ、と前橋教授に伝えると、「調理を科学的に考えることは良いことですね。理屈が分かると楽しくなると思います」というコメントが返ってきた。
安くて硬い肉でも、マイタケがあれば、柔らかくなる。その理屈が分かれば、いろいろ応用してみたくなるのも当然だ。
消費税は10パーセントに上がったし、収入はちっとも増えないし、世間の景気は全然良くならないが、少し希望が見えてきた。マイタケがあれば、なんとか元気に乗り切れるかも......(?)。