「手錠は機内に持ち込みできません」 北海道の空港に物騒な注意書き、その理由は...
2019.09.24 06:00
女満別空港「あるある」の筆頭?
電話で答えてくれたのは、ANAの広報担当者だった。
「手錠は機内に持込みできないとお知らせする掲示は、もう数年前から置かれているようです。修学旅行や夏休みなど観光に来られたお客様が、機内に持ち込まれる荷物の中に、うっかり手錠を入れたまま保安検査を受けて、結局放棄することになるケースが多いためです。チェックインの前に、お預けになる手荷物(受託手荷物)の中に入れていただくよう、ご案内しております」
またANA公式ウエブサイトの、「機内持ち込み・お預かりができないものご案内」というページには次のように記されている。
「爆発の恐れがあるもの、燃えやすいもの、人に危害を与えたり、または他の物件を損傷する恐れがあるものは、法令により航空機輸送が禁止されており、お預けもお持ち込みもできません。また刃物類など『凶器』として使用される恐れがあるものは機内へのお持ち込みができません。手荷物のご準備の前にご確認ください」
手錠は、「凶器」として使用される恐れがあるものとして、機内持ち込みが禁止されているのだ。
しかし、わざわざ手錠の機内持ち込み禁止の掲示があるのは、全国の空港でも珍しい。ANA広報担当者も、「聞いたことがありません」と答えた。女満別空港「あるある」の筆頭と言えるかもしれない。
さて問題の手錠だが、博物館「網走監獄」のユニークなお土産品として人気が高い。せっかく購入した貴重な品物だ。受託手荷物の中に入れてチェックインしよう。間違っても機内に持ち込まないように、ご注意を。