妙にクセになる「佐賀弁TikToker」話題 いったい何者?本人を直撃すると...
「標準語がしゃべれんとですと」
1%の希望にかけて応募しますwみなさま応援よろしくお願いします!!#tiktokオーディション2019 #お笑い大賞 pic.twitter.com/LBxMdaIsVI
— 井上仁成 (@jinsei0893) 2019年3月6日
じんせーこと井上仁成さんは、佐賀県で畜産の仕事をしている。年齢は24歳と意外と若い。TikTokのほかに、剣道に特化したYouTubeチャンネル「井上鮮魚店」を肘肩というカメラマン兼マネージャーとともに運営している。
TikTokの配信を始めたのは昨年8月ごろで、本格的に配信するようになったのは今年から。現在は週1で投稿しているという。最初は遊び半分の軽い気持ちで出していたというが、今ではフォロワーは4万人を超える。人気TikTokerの1人と言ってもいいだろう。
そもそも、なぜ佐賀弁のトークをTikTokに投稿しようと思ったのだろう。
「おい(俺)が東京に出張した時に、伝わらんやったりしたですもんね。標準語がおいたちしゃべれんとですと。それで、みんなに佐賀弁知ってもらいたいなーって思って」
じんせーさんによれば九州の方言、特に佐賀は馬鹿にされやすいという。
そんなことはないと思う筆者だったが、どうやらちゃんとした根拠がある模様。テレビでも放送されている福岡ソフトバンクホークスの応援ムービーで、九州からのエールとして福岡、長崎、大分、宮崎、熊本、鹿児島のファンの声が集められているのに対し、佐賀だけがないというのだ。
これはRKB毎日放送の公式サイトで確認できるが、たしかにない。15秒、30秒に短縮されたバージョンを見ても、佐賀だけがない。
サイトの下の方には「都合が合わず、出演にご承諾頂いたのに取材できなかったファンの方、申し訳ありません」とあるので、ただ時間がなかった可能性も考えられるが、なぜ佐賀だけがないのかは分からない。
こうした例を挙げつつ、佐賀の魅力を発信し続けている理由を語るじんせーさん。以前から「最近の若い子はあまり方言を使わないなぁ」とも感じており、このまま行くと佐賀弁は無くなってしまうと危惧していたという。
そのため、若者に人気のTikTokを通じて佐賀弁を知ってもらいたいという思いもあるそうだ。
ユーザーの中にはじんせーさんのTikTokを見て、佐賀に来ると言っている人もいるとのこと。実際に会う予定もあるという。
「俺の動画を見てくれて、佐賀っていいとこやんって思ってくれる人が少しでもおっけんが、それはやっぱ嬉しかことですよね」
とはいえ知名度はまだまだ。「ジョイフル(編注・九州で有名なファミレス)に行っても声をかけられなかった」と悲しむ一方、遠方の友人から連絡をもらうなど、名が知れてきたことを少しだけ実感しているという。
今後の目標は、チャンネル登録者数100万人を超える佐賀のYouTuber「釣りよかでしょう。」に並ぶTikTokerになることだといい、
「佐賀の二大巨頭と呼ばれるようにしたいです」
と話している。