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津波で店を失い、運命的な場所で再出発する酒店

ご当地テレビ視聴隊

ご当地テレビ視聴隊

2016.09.10 07:44
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震災直後の鹿折唐桑駅(左奥)(ChiefHiraさん撮影、Wikimedia Commonsより)
震災直後の鹿折唐桑駅(左奥)(ChiefHiraさん撮影、Wikimedia Commonsより)

[OH!バンデス-ミヤギテレビ] 2016年8月30日の放送では、津波で夫を失い、一緒に営んでいた酒店を再建しようと歩んでいる女性の話題が放送されました。女性は菅原文子さん。気仙沼市の鹿折地区で、夫とともに「すがとよ酒店」を営んでいました。

震災当日、地震の揺れが収まった後、ご主人は1階の店舗にいました。2階にいた文子さんが津波に気付き、ご主人に知らせたものの、津波がすでに店内まで流れこんでいました。ご主人も2階に上がろうと文子さんの手をとったその時、大きな波がご主人を連れて行ってしまったそうです。

震災から5年半、ついに新店舗へ

震災後、菅原さんは市内に建てたプレハブの仮設店舗で「すがとよ」の営業を続けてきました。

街が姿を変える中で探し続けた営業再開の地。震災から5年半、運命に導かれるように決まった再開の場所は、行方不明になっていたご主人が1年半もの間眠っていた地でした。

そこは、生まれ変わる鹿折の街に整備される災害公営住宅。多くの人が行き交う場所で、「すがとよ」は営業を再開します。

菅原さんは「すがとよは人が集まるところ、人が集まる店でありたい。お父さんがここでやれと言ってくれているんだなと思って、すごくパワーをもらった」と話していました。

新店舗の工事はこれから始まって、12月中にはオープンを迎える予定だそうです。(ライター:長沢あきこ)

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