「世界の山ちゃん」山本重雄さんが店名に「世界」をつけた理由
アルバイト店員の電話応対がきっかけ
「世界の山ちゃん」になったワケ。その答えは公式ブログ(2011年7月24日投稿分)に書かれている。このネーミングを生み出したのは、草創期にいた男性アルバイトだった。彼は店にかかった電話に「はい、宇宙のやまちゃんです!」などと、店名をおもしろおかしく言いかえながら応対する。
それを聞いていた山本さん。数あるフレーズでも、とくに「世界の山ちゃん」を気に入り、そのまま店名に採用した。テレビやネットメディアなどのインタビューで、山本さんは「夢があるなぁ」と思ったとも振り返っている。命名から30年ちょっと経った2014年4月、香港に海外1号店を出店し、名実ともに「世界の山ちゃん」となった。
山ちゃんの看板メニューは「幻の手羽先」。同じく名古屋の人気居酒屋「風来坊」が出していた手羽先からあげにヒントを得て、生み出された商品だ。公式ブログ(同年8月19日)によると、こちらのネーミングは店員ではなく客発信。その美味しさから、すぐに食べ終えてしまった客が「幻のように消えてなくなる」と形容したことを受けたそうだ。
店員や客の反応を柔軟に取り入れた山本さん。「鳥男」のイラストで親近感を持っていた人も多く、山ちゃんファンからの追悼ツイートが多数出ている。
「世界の山ちゃん」創業者 山本重雄さん死去。手羽先の美味さを、本当に知らしめた人だったなあ。手羽先、酒の肴には最高に美味いんだよなー
— ニジシマれおーGO (@rainbow_islandz) 2016年8月22日
今晩は 世界の山ちゃんで手羽先食べます
— Bucyo Coffee (@BucyoCoffee) 2016年8月22日
世界の山ちゃんの手羽先を食べなければ名古屋を訪れる回数は格段に減っていただろう。今では大阪でも食べられるけれど名古屋で食べるそれは格別に美味しいものだった。合掌
— シモツキ ハツカ (@smtkxx) 2016年8月22日
ちなみに、山ちゃんは「名古屋メシ」で知られるが、山本さん自身は岐阜県出身。2016年時点で岐阜には店舗がないが、公式サイトの会社年表では、17年以降の出店予定として「岐阜」を筆頭にあげていた。
「全国出店(岐阜、仙台、沖縄、など)世界進出(アメリカ、ハワイ、韓国、中国、オーストラリア、ドバイなど)夢の国 あなたと共につくる山ちゃんバラ色の世界...」