新宿駅「ダンジョン化」の一因? 案内表記ようやく統一へ...改めて見ると、確かにバラバラ
2016.05.05 06:00
レイアウトも配色も、ぜーんぶバラバラ
都は2015年に「新宿ターミナル協議会」を設置。都のみならず、新宿区や国土交通省の職員、新宿駅に乗り入れる鉄道会社、バス・タクシーの業界団体、交通サインに詳しい専門家らをまじえて、より良いターミナルにするため検討を重ねた。
基本ルールによると、駅を示す名称やピクトグラムに関する「表記の統一性」や、サインの機能に応じた情報選定・表記を行っているかの「表示内容の視認性」、色彩やレイアウトについての「表現の一貫性」といった観点から現地調査を行ったという。
現地を歩いてみると、たしかにバラバラだ。西口地下広場では「黒背景に黄文字」のみ。しかし、小田急線改札近くへ行くと「白背景に黒文字」、各線カラーの棒が描かれた看板が出てくる。
基本ルールは、交通の要衝を「まとまり」としてとらえるのが特徴だ。地上は「南口」「西口広場」「東口広場」「西武新宿駅前」、地下は「京王新線地下通路」「西口地下広場」「東口地下通路」「メトロ地下通路」の計8つを結節空間に設定し、「A結節空間にあるB鉄道」のように、それぞれのまとまりに、どの鉄道があるのか認知しやすいレイアウトとなる。
このあたりも、路線の矢印しか書かれていない現状と比べると、かなり便利になりそうだ。