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関西の貴重な近代建築を守りたい...「負担にならない」保存の方法探る

ご当地テレビ視聴隊

ご当地テレビ視聴隊

2015.11.22 07:06
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レトロな雰囲気と建築法が優れた建物を継承していくために

この栗原邸を設計したのは、本野精吾という昭和初期に活躍した人物。この当時最先端だったモダンな家具のデザインも本人の手によるものです。建物の中にある家具類も残されており、室内の雰囲気は当時そのままに保たれています。

この建物で貴重なのは建築法。「中村式鉄筋コンクリート建築」という、L字型のコンクリートブロックを組み合わせて間に鉄筋とコンクリートを入れていく製法を取り入れていました。これと同じ工法で作られた建築が関東大震災でも倒壊しなかったという、折り紙付きの耐震性を誇る建築法なのです。

栗原邸は現在誰も住んでいませんが、所有者の維持費の問題などで第三者の手に渡って最終的に取り壊されてしまうことを「住宅遺産トラスト関西」では危惧しています。そのため色んなジャンルの専門家たちが建物を訪れて、どのように活用し残していけるのかアイデアを出し合っています。

たとえばシェアハウスなどにして運営すれば賃料で所有者の負担も軽くなって維持していけるのではとのこと。「住宅遺産トラスト関西」では、建物を残すことが所有者の負担にならない方法を探っているそうです。

良い建物が継承されていくことで豊かな社会の実現につながるようにと、「住宅遺産トラスト関西」では取り組みを続けています。(ライター:ツカダ)

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