ケンコーコムはなぜ福岡に本社を移したか?震災リスク、そしてアジアへの視線
2015.08.14 13:00
「福岡なら社員が安心・安全に働けるのではないかと考えた」
インターネット販売を中心とし、土地に縛られないビジネスを行うケンコーコムは、移転前から「東京にオフィスを置く必然性」に疑問を感じていたという。そういった状況で起きた2011年の東日本大震災を、同社は「移転の大きな契機」として捉えた。
では、なぜ福岡を移転先に選んだのだろうか。その理由を聞いた。
「当社はもともと福岡県飯塚市に物流拠点を持っており、福岡という土地に馴染みがあったことが移転の理由のひとつです。また、震災直後は、東京では電力不足や原子力発電所の問題など不安な面が多々ありました。そういったなかで、福岡なら社員が安心・安全に働けるのではないかと考えた点も大きな理由です」