京都・精華の町勢要覧の漫画が壮大過ぎる! 世界が存亡の危機でヤバい
多くの自治体では毎年、「市勢要覧」「統計年鑑」などと呼ばれるパンフレットを公開している。人口や施設など、地域の最新情報をまとめたものだ。
自治体による刊行物とあって、ほとんどは「手堅い」内容だが、そんな中で京都府の町・精華町の町政要覧は異彩を放っている。
3Dデータも公開中
京都府南西端に位置する相楽郡精華町は、人口約3万7000人の小さな町だ。国立国会図書館関西館や大手企業の研究所が立地し、2005年の国勢調査で人口増加率全国1位を記録したこともある。
精華町の広報キャラクターとして2013年9月に姿を現したのが「京町セイカ」だ。タイムパラドックスの脅威から世界を守るため未来からやってきて、その任務地が精華町だった...という設定になっている。関西文化学術研究都市の中心にある同町にふさわしいマスコットといえる。
漫画制作ソフト「コミPo!」用の3Dデータも公開するなど、条件付きではあるが一般ユーザーによる創作にも門戸を開くなど、かなり先進的な試みと言っていい。
風貌はティーンのように見えるけれども年齢は23歳、身長は町の名産品いちごに引っかけて151.5センチ(イチゴイチゴ)となっている。
4月14日に発行された町勢要覧「創精記」が凄いのは、この京町セイカが全面的にフィーチャーされている点だ。
要覧は全30ページあり、表紙と裏表紙は彼女のイラスト。町長との堂々としたツーショットを初め、先端施設や自然、祭りや食など、全ての見開きページに登場して、町のナビゲートを行っている。
さらに彼女の秘密や任務の具体的内容については、2ページ見開きの漫画「京町セイカの秘密? お知らせします」にまとめられている。
先に述べたようなSFな設定が改めて紹介されているのだが、見逃せないのがその最後の2コマの吹き出しにある次のような文章。
「しかし、彼女は知らない......未来が大きく変わる危機が、この時代に潜んでいること。その危機から世界を救う任務が、彼女に課せられていること。そして、この町と自分の名前が同じなのは偶然ではないことを。」
「何はともあれ京町セイカの活躍に乞うご期待!!」
世界に迫っている危機!? 単なる精華町のPR漫画じゃなかったのか!? ...なんとも壮大な話だが、続きは1年後の創精記でないと読めないのだろうか。精華町が平穏無事な1年を過ごせるよう、京町セイカの働きに期待したい。
町のウェブサイトによれば、公式ファンサイトの開設も近々予定されている。