お猿のリーダーと向かい合い閉園決断
20年あまり親しまれてきたテーマパークだったが、2011年に発生した福島第一原子力発電所の事故で状況は一変する。猿の世話を任せていた留学生が一斉に帰国してしまった。さらに猿の高齢化が追い打ちをかける。
オープン以来舞台を支えてきたお猿のリーダー「ぜん太」に、敏雄さんは話しかけた。
「ぜん太は座っててもボーッとしてね、疲れてんだ。『ぜん太、おめえやめっか?』って言ったんですよ。そしたら、下向いてこうやって(うなずいた)」
限界を感じ、劇場を閉じることを決断した。