"幕が開いたらやり通す"文楽の暗黙のルール
この今回のハプニングについて、国立文楽劇場支配人の桜井弘さんはこう話します。
「なによりも、文楽を見に来てくださったお客様に迷惑をかけ、申し訳ない気持ちでいっぱいです。そもそも文楽には300年続く"幕が開いたらどんなことがあっても舞台をやり通す"という暗黙のルールがあります。今回もそのルールに従って舞台の関係者は誰の指示も受けずにトラブルに対処しました」
突然のトラブルにも対処できたのは、まさに伝統を守り続けてきたプロフェッショナルの技があってこそです。(ライター:ツカダ)