「平均貯蓄額1位」の自治体は、滋賀の無名の町だった!
2013.12.10 18:02
近江商人の質素倹約が息づく
番組が自治会を通じて町民アンケートを実施したところ、約500通の回答があり、現在の貯金額の平均は約3000万円だった。
なぜこんなに貯金が好きなのか。愛荘町は近江商人を多く生み出した地域で、質素倹約の精神が現在も受け継がれている。利息の発生するローンやカード払いではなく、現金一括払いが好まれる。町にある銀行の支店長は次のように証言する。
「あるときに2億円の土地の売買があった。何度も買い手のところに通って熱心にローンを進めたが、2億くらいなら何とかなるといって現金で土地を購入した。銀行が商売するには厳しい土地柄だ」
日本図書協会調べによると、愛荘町の図書館の1人当たり年間利用日数は、全国2位の17.5件。借りられる物にお金を出す必要なし、という徹底した倹約ぶりがここにも表れている。