静岡で麩菓子といえば「ピンク色」らしい 他県民は知らない「さくら棒」文化の謎を追った
静岡でお馴染みの麩菓子「さくら棒」をご存知だろうか。
さくら棒は主に静岡で販売されるピンク色の麩菓子のこと。特に屋台などでは90センチほどの長いものが売られている。
名古屋を舞台にした漫画「八十亀ちゃんかんさつにっき」の著者・安藤正基さん(@aichidoughnut)は、そんな「さくら棒」にまつわる4コマ漫画を2020年6月15日にツイッターへ投稿。注目を集めている。
漫画に登場するのは長いさくら棒。「名古屋だとさくら棒の屋台見ないねぇ」と静岡県出身のキャラクターがつぶやき、東京育ちのキャラクターが「そもそもこんな色(ピンク)のふ菓子初めて見た」と返している。
麩菓子といえば、多くの人がかりんとうのような「濃い茶色」を思い浮かべるだろう。しかし静岡周辺の麩菓子は、長さを問わずピンクがデフォルトのようだ。
安藤さんの漫画にツイッターでは、地元民と思われるユーザーから、
「地元の夏祭りで毎年買ってるけど あれってローカルだったんだ(驚愕)」
「逆に短くてピンクじゃないさくら棒ってあるの?!そもそもさくら棒じゃないのか...!」
「黒糖の麩菓子があるのは知ってるけど、ピンクがノーマルだとばかり ちなみに東三河」
といった驚きの声が寄せられている。
筆者は名古屋に5年住んでいたが、さくら棒もピンクの麩菓子も見たことがない。一方で静岡出身の社員は当然さくら棒を知っており、ピンクの麩菓子についても「どこにでもあるだろ」と話していた。
いったいなぜ、静岡に独自の麩菓子文化が生まれたのだろうか。