静岡で麩菓子といえば「ピンク色」らしい 他県民は知らない「さくら棒」文化の謎を追った
2020.07.12 08:00
長くした理由は...
Jタウンネットは6月18日、さくら棒を製造する栗山製麸所(静岡県掛川市)の2代目・栗山清さん(74)に話を聞いた。
栗山製麸所は栗山さんの父が戦後まもなく創業。長いさくら棒は栗山さんが40年ほど前に製造を始めた。それ以前は料理用の麩を製造していたが、他業者との競合もあり、売り上げは芳しくなかったという。
「何とかしなければと思い、インパクトのある長いお麩にしたらどうかと考え製造しました」
すでに県内で販売されていた短いさくら棒を、栗山さんは長く製造して販売。90センチというと結構な量だが、「クセのない素朴な味で、くどくないのでたくさん食べられる方もおります」とのこと。カラーはピンク色がほとんどだが、緑色と黄色も製造している。