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静岡で麩菓子といえば「ピンク色」らしい 他県民は知らない「さくら棒」文化の謎を追った

笹木 萌

笹木 萌

2020.07.12 08:00
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さくら棒が「ピンク」の理由は?

そもそもなぜ、静岡の麩菓子はピンク色なのだろうか。

栗山さんによれば、県内で販売されるのはほとんどがピンク色の麩菓子。昔からあるもので、当時から「さくら棒」と呼ばれていたようだが、誰がいつから作り始めたのか、なぜピンク色が広まっているのかは分からないという。

(画像はあさぎり@Asagiri48さん提供)
(画像はあさぎり@Asagiri48さん提供)

ピンク色の麩菓子がメジャーになった理由についてもう少し探るべく、Jタウンネットは6月25日、長いさくら棒を販売する三島食品(三島市)の専務・伊丹千尋さん(32)にも話を聞いた。

三島食品は1958年に製麺所として創業。97年頃に富士宮市の製麩所から事業を引き継ぎ、現在は麩を専門に取り扱っている。伊丹さんによれば、さくら棒を製造している工場は高齢化などの理由で廃業が続き、県内でも数えるほどだという。

さくら棒がピンク色の理由について、伊丹さんは、

「諸説ありますが、戦後ぐらいに麩の周りに塗る黒糖が入ってこなくなり、白い砂糖を代用して塗ったのが始まりだと聞いています。白いお麩に白い砂糖を塗っても見えないので、食紅を入れてお麩自体をピンク色にしたそうです」

と話す。

さくら棒の考案者を発見?
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