家康の黒歴史「しかみ像」がまさかの立体化!しかも等身大フルカラー

2015年2月24日 15:59

戦国時代を生き抜き、ついには「天下人」の地位をつかんだ徳川家康の生涯で、 もっとも大きな敗北が、1572年、武田信玄に挑んだ三方ヶ原の戦いである。合戦に敗れ、大切な家臣を数多く失い、命からがら浜松城に逃げ帰った。途中、武田軍に追われる恐怖からか、馬上で脱糞していた、という逸話も残されている。家康は当時31歳だった。

城に戻った家康は、疲労困憊、憔悴し、苦渋に満ちた己の表情を、絵師に描かせた。そして戒めのため、生涯手元に置いたと伝えられている。これが有名な「徳川家康三方ヶ原戦役画像」、別名「しかみ像」である。後世に描かれた威厳にあふれた様子の肖像画とは、まるで別人のようだ。

あえて忘れまい、としたということは、裏を返せば何よりも「忘れたい」黒歴史であったに違いない。晩年になっても、この敗戦を夢に見てうなされていたという話もあるほどだ。ところが約450年を経て、その「しかみ像」が立体化されてしまった。

制作中の立体しかみ像(画像提供:浜松市)
制作中の立体しかみ像(画像提供:浜松市)

現在は名古屋市東区の徳川美術館に所蔵されている「しかみ像」を元に制作した、等身大の立体像が、2015年2月20日、浜松市中区にある同市博物館でお披露目された。

ちなみにこちらがオリジナルの「しかみ像」(Wikimedia Commonsより)
ちなみにこちらがオリジナルの「しかみ像」(Wikimedia Commonsより)

復元寸法は身長159センチ。ウレタン樹脂やウレタン塗装でつくった身体は彩色されている。布製の直垂、籠手、脛当、烏帽子を身に着け、草履は藁、刀は樹脂製だ。見ての通り、かなりの完成度の高さである。

それにしても地元の偉人の「黒歴史」を掘り出して、等身大のフルカラーフィギュアにしてしまうとは......傷口に味噌、ではなかった塩を塗るような仕打ちに、今頃家康も、また「しかみ」顔になっているのではないだろうか......。

立体像は5月6日まで同館に展示される。入館料は大人300円、高校生150円、70歳以上と中学生以下無料。5月11日~6月12日には市役所本庁舎1階で公開され、6月13日~7月30日に同館に再び展示される。

今年は徳川家康の没後400年に当たる。浜松市では「家康公四百年祭」が開催されており、今後もさまざまなイベントが予定されている。

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