ふるさと納税で「iPad mini」が!? 焼津市のお礼品...事情を聞いてみた
ふるさと納税が注目を集めている。出身地や何らかの縁のある土地に寄附をするという建前でスタートした制度だが、最近ではもっぱらお礼の品が話題となっている。地元ならではの特産品を贈るのが主流で、農水産物や加工品など趣向を凝らした品が競い合っているようだが、一味違った品物も登場するようになった。
静岡県の焼津市では、このお礼の品として、「iPad mini 2」が用意された、と次のようなツイートが、2015年7月9日投稿された。
だいたいなんで焼津市へのふるさと納税の返礼品がiPad miniやねん。全く関係ないやん。
実質タダでゲットできるから寄付するけど。
— ボヴ (@cornwallcapital) 2015, 7月 8
「iPad mini」と焼津市、いったいどんな関係があるのだろうか。Jタウンネット編集部は早速焼津市のふるさと納税担当に電話で聞いてみた。
そこで分かったのは、提供されるお礼の品の主体はあくまで「iPad mini」ではなく、「デジタルコペル」という幼児・子ども向けの知育アプリの利用券5カ月分だということで、iPad miniはいわば「おまけ」なのだという。また提供する会社は、アクロディアという会社の焼津営業所とのこと。焼津市とのつながりは、この点だ。
つまり焼津市に営業所を持つ会社が、アプリの利用券を提供する。ただしスマートフォン、タブレットなど、デジタルデバイスを持ってない人に向けて、「iPad mini」を用意した、ということだ。
ちょっとややこしいが、iPad mini 2が手に入ることは間違いない。ただ寄付額は10万円。年収によって、控除される額も変わってくるので、そのへんも要注意だ。