車掌やDJ駅員になりきり! 本物部品で臨場感あふれる「名鉄カラオケルーム」現る

2019年4月20日 11:00

本物づくしの空間で、あの名鉄名物も

このような鉄道カラオケに対応したルームは、17年7月に開設したJOYSOUND品川港南口店の「京急電鉄カラオケルーム」が最初。関連会社のテイチクエンタテインメントで鉄道関係の前面展望ビデオなどを発売していて、JOYSOUNDでも「鉄道カラオケ」シリーズを配信して鉄道と縁があったのが鉄道カラオケ発案のきっかけだという。

これが好評だったことから他社でも展開したいと考え、スタンダードの親会社のエクシングが名古屋市の企業だったこともあって名鉄に白羽の矢が立った。もちろん名鉄の人気がマニアの間で高いのも考慮しての企画だそうで、名鉄も乗り入れる金山駅からすぐそばにある金山店が選ばれた。

名鉄側と企画を進めるにあたって、引退したばかりの5700系電車の部品を譲り受けてもらうことができたという。運転台に座席、ライト類まで本物の部品で飾った上に、乗務員が使うスイッチや標識も据え付けられて、京急以上に鉄道カラーが強くなっている。

画像の5700系の廃車部品を活用
画像の5700系の廃車部品を活用

実物さながらの室内で、本物の車掌マイクとスピーカーを使っての鉄道カラオケが楽しめる。マイクからアナウンスをしてみれば、列車と同じように声が室内に流れるので、いくらでも車掌の真似をしてアナウンスもできるのだ。JOYSOUNDが配信する鉄道カラオケの映像には名鉄の前面展望風景とともに、車内放送や運転士の喚呼の字幕も映るので「カンペ」も完璧。運転台の座席に座って運転士気分で喚呼してみたくもなる。

もう一つ、名鉄らしさを出したこのルームの売りは、名鉄名古屋駅のDJブースをも再現してみせたこと。

画像奥、線路の左上に天井から出っ張りと小窓があるのがお分かりだろうか。ここが駅員さんのDJブース(ButuCCさん撮影、Wikimedia Commonsより)
画像奥、線路の左上に天井から出っ張りと小窓があるのがお分かりだろうか。ここが駅員さんのDJブース(ButuCCさん撮影、Wikimedia Commonsより)

カオス駅として名高い名鉄名古屋駅では、列車の本数と行先があまりにも多いので自動放送では情報をさばききれず、駅員さんの肉声で放送を行っている。この放送を行う駅構内の一室と駅員をDJブース、DJ駅員と鉄道ファンは通称しているが、そのDJ駅員カラオケもできるのだ。

画像奥に見えるモニターに名鉄名古屋駅と同じ発車標が見える。その前にある椅子に座ってDJ駅員カラオケができる
画像奥に見えるモニターに名鉄名古屋駅と同じ発車標が見える。その前にある椅子に座ってDJ駅員カラオケができる

運転台風の座席の右側のモニターには名鉄名古屋駅の発車標と同様の画面が現れ、列車の時刻・行先・種別・両数・停車駅が表示される。名鉄社員さんの監修により色合いまで本物に合わせたというこのモニターを見ながら、臨場感たっぷりに名鉄名古屋駅でアナウンスする真似も楽しめる。

名鉄名古屋駅では列車の乗車位置まで細かく肉声で放送する
名鉄名古屋駅では列車の乗車位置まで細かく肉声で放送する

ルームで配信される名鉄の「鉄道カラオケ」シリーズは新鵜沼から中部国際空港までのミュースカイの映像と放送・名鉄名古屋駅の構内放送になるが、詳しい方なら種別も行先も変えてシミュレーションできてしまうだろう。

「もちろん、普通にカラオケを楽しんでいただいてもOKです」というものの、鉄道ファンなら一度は憧れる沢山の体験ができるので、ルームの楽しみ方は尽きない。利用には原則2名以上(定員10名)、2時間以内でJOYSOUND金山への電話予約が必要とのこと。利用客には無くなり次第終了のオリジナルポストカードも配布している。

4月13日から半年ほどの予定だが、「ご利用状況や室内機器のコンディション次第で延長するかもしれません」とのこと。「音鉄」の皆さんで盛り上がるにはもってこいの空間だ。

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