ゆるきゃらのルーツ「トリピー」とみうらじゅんが新番組でトーク!?
2013年10月17日(木)25時からTOKYO MXで放送がはじまった「みうらじゅん&安齋肇のゆるキャラに負けない!」。みうらじゅんと安齋肇の2人が、全国の魅力的なゆるキャラと観光協会スタッフをゲストに招いて、トークを繰り広げる番組だ。
ゆるキャラの名付け親であるみうらは、
「今や立場が逆転しまして、ゆるキャラの人気にあやかろうという番組です(笑)」
と、京都人らしいしたたかさで意気込みを語った。第1回のゲストは、1997年に誕生した鳥取県のマスコットキャラクター「トリピー」だ。
みうらがトリピーに出会ったのは、十数年前に東京ドームで行われた物産展。トリピーが所在なさげにヘコんで立っている姿を、みうらが見つけたのが始まりだそう。みうらいわく「あれがゆるキャラのルーツ」なのだとか。
MC2人のためにお土産を用意してきたトリピー。手渡しではなく、股のあいだからビニール袋をポトリと床に落とした。
「産みましたねぇ~」
と喜ぶMCの2人。
「マイ郷土ラブBEST5」というコーナーでは、MCとゲストが鳥取県のおすすめスポットと名産品などを5つずつ選び、どちらの鳥取愛が勝るのかを競い合っていた。
トリピーが5位に挙げたのは、大好物だという二十世紀梨。すかさず安齋肇が「自ら食って大丈夫なの?」とツッコミを入れた。トリピーの頭(というかボディ)は二十世紀梨なのだ。そのとき、みうらじゅんは次のようにトリピーをフォローした。
「食べすぎたり、好きすぎたりして、そのものになっちゃうパターンと一緒だよね。豚肉が好きすぎて豚みたいになっちゃった人とか」
トリピーの2位は「鳥取砂丘」。トリピーは砂丘でラクダに乗ったり、グライダーに挑戦したりしたことがあるのだが、その写真を見た安齋は、「羽がついているのに!」と、鳥のくせにまったく飛べないトリピーをこきおろしていた。
結局、鳥取愛の深さを判定することなく、トリピーはスタジオを後にした。
トリピーを愛情たっぷりに茶化していたみうら。「ゆるキャラ」を体現し、その言葉のキッカケとなったのはトリピー――。みうらが愛していたのは、鳥取よりもトリピーだったのかもしれない。