「車いすで長崎の路面電車に乗ろうとした私。乗り口には段差があって、乗り場で待ってた若い男性が...」(福島県・60代女性)
福島県在住の60代女性・Sさんは2024年11月、夫と2人で九州を旅した。
その時に、聞き取れない言葉を話す若い男性に出会った。その時のことを思い出すと、今でも涙があふれ出してくるという。
<Sさんからのおたより>
昨年の11月のことです。職場の永年勤続のお祝いに休暇がいただけることになったのと、還暦のお祝いを兼ねて夫と2人九州に旅行をしました。
福岡に2泊、長崎に2泊した最後の夜のこと。その日は1日貸切のタクシーで市内の観光地を案内していただき、平和公園やグラバー園などを回り長崎を満喫して中華街でタクシーをおりました。
中華街では長崎ちゃんぽんや皿うどん角煮まんじゅうなどを食べ、満足してホテルに帰ろうとしたのですが、2人ともお酒も入って気分がよかったこともあり「長崎駅まで路面電車で行こう!」ということになりました。
というのも、私は車いすユーザーで、公共の交通機関はバリアフリー化が進んでいるとはいえ、バスや普通の電車などはいまだに使いづらいのです。