「旅先でバスから下車しようとしたら、運転手が『降りないほうがいい』。運賃箱を塞いでまで止めてきて...」(神奈川県・60代男性)
反対方向へ行く車、そのままやり過ごしたが...
残念ながら反対方向なのでやり過ごし、車はそのまま走り去りました。
しかし、自分の歩いてきたカーブを過ぎた先でUターンしてきたのです。
「あれ?さっきの車だよね」と思っていたら、自分の横で止まり、「どちらまでですか?」と声をかけられました。
「浜中の駅のほうに行こうと思っているんですが......」と私。するとその人は、こう言ったのです。
「あ~丁度よかった、自分も浜中の駅に用事があるんですよ、どうぞ乗ってください」
「今、浜中のほうから来ましたよね」と言おうと思ったのですが、あまりのありがたい申し出にそのまま甘えさせていただきました。自分がなぜあんなところを歩いていたかなどは一切聞かれず、暖かい車内で旅行の話や地域のグルメなどのの話をたくさんしてくれました。
そして私を浜中駅前に降ろすと来た道を引き返していきました。
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自分のためにわざわざ少し走りすぎてから戻ってきて、用もない駅まで乗せてくれた方、本当にありがとうございました。車種もお顔も思い出せませんがあの時は本当に助かりました。
その後私は東京で中学校の教員になり、この話をたくさんの生徒にしてきました。
人には優しくしてほしい。受けた恩はその人には返せなくても、別の人に返していこうと伝えてきました。今日、偶然投稿のチャンスがあったので送らせていただきます。
ありがとうございました。
誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!
名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな誰かに伝えたい「ありがとう」や「ごめんなさい」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。
Jタウンネットでは読者の皆さんの「『ありがとう』と伝えたいエピソード」「『ごめんなさい』を伝えたいエピソード」を募集している。
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