「旅先でバスから下車しようとしたら、運転手が『降りないほうがいい』。運賃箱を塞いでまで止めてきて...」(神奈川県・60代男性)
バス運転手に下車を止められて...
次が霧多布岬のバス停になったので降車ボタンを押し下車しようとしたら、運転手さんが言いました。
「降りないほうがいい。このバスが最終でもうバスは来ないよ」
自分は「バスがないのは分かっている、ヒッチハイクで街に戻るつもりだし車が来なかったら歩きます」と答え降りようとしました。
しかし運転手さんは「この道は自家用車もほとんど通らないし、町まで16キロもあるから降りないほうが良い、今はもう午後3時冬の北海道はすぐ夜になるよ」と料金箱を手で押さえバス代が払えないようにして説得してくるのです。
自分は、「お客が降りると言っているのに降ろさないなんて」と怒りがわいてきて運転手さんの手を払いのけて料金を入れて下車しました。
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そのまま霧多布岬にむかって歩きました。バスはそのまま停車していました。
時間調節でもしているんだろうと思ってどんどん歩き、バスが見えないところまで行きました。
しばらくして、発車したバスの後ろ姿が見えました。
「変なバスだ」と思った自分の目の前に、美しい岬の雪景色が現れました。雪には足跡もなくこの地に来る人はほとんどいないようだな、と思ったとき、その看板を見つけました。